〜アジアの風にのって 素朴なぬくもり おとどけします〜

2015年8月20日木曜日

よみがえる...そう、よみがえる。

こんにちは。
朝からパンダ映像を見たせいか、雨でもニンマリのガネーシャ店長です。
カンカンランランのガチ世代ですからニャンコもワンコもかわいいけれどパンダにはかないません。
アゲアゲが落ちないように今日のBGMはジャクソン5でファンキーにいきたいと思います。

今日もアクセサリーです。(^^)

古代サードオニキス
古代グラスビーズのブレスレット

パパ@ガネーシャのfacebookから
絶対カワイイ!天然の縞模様が特徴的なサードオニキスの古代ビーズと、タイの古代グラスビーズを繋いだブレスレット。こちらは店頭向け商品です。当店の商品はどれも一点ものばかり。
ステキだな〜と興味があった直ぐにお問い合わせください。お値段聞くだけでも大丈夫です。
古代ですね、そう、Ancient。
昨日のブログ「水晶もいろいろあるんです」の中で石やビーズのアンティークの説明のところでもAncientに触れております。
コチラのブレスレット、シックな色合いでまとめられてとても素敵なおとなのアクセサリーだと思います。
いや〜ホント、渋くていい!(^o^)

そしてもうひとつは・・・

チベタンターコイズのネックレス

「チベタンターコイズってなんですか〜?(・o・)」

・・・ですよねぇ〜(汗)
チベタンは「チベットの」「チベット密教圏の」「チベット人の」という意味です。

shop-ganesha.com から画像と説明文
チベタンターコイズも、交易品としてイランから流入したトルコ石がルーツと考えていますが、古いものはコーラル同様にチベットに渡ってから、1000年以上経っているものもあり、アンティークとしての価値は相当なものです。
チベットのカム族女性のように、頭にかぶる帽子に、びっしりターコイズを縫いつけてあることもあります。
三つ編みにした髪の毛にターコイズを編みこんだり、ネックレスや数珠の一部ににもターコイズは使用されています。
大昔のチベットでは、ターコイズはお金のように扱われ、我が子がお寺に小坊主として入る時の持参金(持参石)として、親は畑を畑を売ったり大変な苦労をして良いターコイズを手に入れたという記述がミラレパ(チベットで最も有名な仏教修行者(1052-1125年))の伝記の中にもそのような記載がされています。
チベット寺院をお詣りするチベット女性の首元には、赤い紐に通され、汗と脂がしっかり染み込んだ濃い緑色のターコイズを見かけることがあります。
長い間、親から子供へと伝承されてきたのであろうターコイズは、惚れ惚れするほどの色艶であると同時にチベット人の信仰の深さを垣間見ることができます。
 ・・・というのが、チベタンターコイズなんです。

石やビーズの世界では、Ancient、Antique、そしてOld(オールド)があります。
オールドは1000年も経ってないないけどアンティーク同様、当時の人が石やビーズをなんらかの加工を施して使い続けてきたものをいいます。
銀細工や少数民族の古布などがオールドといわれるのも同じ理由です。
日本や欧米骨董ではビンテージとかユーズドとか表現されることもありますね。
アジアンアンティークやトライバルアートは少し尺度が違うので、そういう表現はしません。
数年・数十年のものでも石やビーズや銀細工や布やその他の手工芸品で、オリジナルな製法でオリジナルな人たちが製作してオリジナルな人たちが身につけたり使ってきたものは本当に数少ないオールドです。
それは今が21世紀の科学と情報の時代だから。
日本だけじゃない、欧米だけじゃない、リゾート地だけじゃない、世界中が21世紀なんです。
夢や幻想をロマンと思っている人には申し訳ないですが、多くの少数民族はいまどきスマホ持っとります。
Tシャツとジーンズを好んで着ます。
タイルやコンクリートの家に住み、エアコンの効いた部屋でテレビ見てます。
ローカルバスでもVIPバス乗ったりします。
そんな時代にわたしたちと一緒に生きています。

話はもどって、チベタンターコイズがオールドかアンティークか、厳密な見分けは難しいです。
長い長い間、人から人へ受け継がれたものですから、1000年縛りは取っ払ってアンティークでもオールドでも変わらない稀少価値があります。
dzi(ジー)、chung-dzi(チュンジー)、チベタンターコイズ、チベタンコーラル、チベタンアンバー、他にもたくさんのチベタンアンティークについては、希少価値というよりやっぱり稀少価値という表現の方がふさわしいかもしれない。
科学技術の発達とは別の哀しい歴史があります。

ちょっと近代史に触れますね。
1912年、清朝だった今の中国を孫文は中華民国としました。
そして第二次世界大戦後、蒋介石率いる国民党と毛沢東率いる共産党に分かれ、1949年、共産党は国民党を大陸から追い出し中華人民共和国(今の中国)を建国しました。
大陸から追い出された国民党は中華民国(今の台湾)です。
勢いにのった共産党は、1949年に新疆ウィグルを1950年チベットを侵攻し併合しました。
併合されたチベットは、中国の自治区になりました。
自治区とはとても響きはいいですが、実情はたいへんな過酷なものです。
チベットという国は、宗教的政治的人道的指導者ダライ・ラマを君主とするチベット密教が人々の暮らしの根底になる国でした。
ダライ・ラマは歴代特別な方法で選ばれます。(この話はまたの機会に。)
1951年までダライ・ラマ14世は君主としてチベットを支えてきましたが、1959年、侵略と人権侵害に反発して苦渋の決断の末、インドへ政治亡命しました。
政治難民となったダライ・ラマ14世はインドのダラムサラに樹立されたチベット亡命政府においてチベットの国家元首を務めることになり、現在に至ります。
その後、ダライ・ラマを慕って多くのチベット人が亡命をはかりチベット難民となりました。
彼らは身につけられるものをすべて身につけ、担げるだけの日用品を担ぎ、ヒマラヤを超え、インド・ネパールへ辿り着きました。
ここまでに命を落とした人たちも多いことでしょうね。
彼らは、身につけてきたものや持ち物を少しずつお金に替えて生活していくことになりました。

「ヒマラヤの秘境にシャングリラといわれる理想郷がある」

多くの探検家や冒険家がシャングリラを目指した時代もありますね。
ヒマラヤ高地の過酷な環境の中でも、人々が穏やかに独特な文化をはぐくんで暮らすシャングリラはチベットのことだったのかもしれません。
欧米人の憧れたシャングリラ。
そこに暮らす人たちの身につけているものに特別なものを感じたのは確かなようです。
科学技術の発達だけじゃない理由でチベットという国は失くなっても、チベット民族と共にチベットは今も生き続けています。
昔どおりの生活にはとても戻れないけど、信仰心厚いチベットの人たちの心はきっと変わらないでしょうね。
1959年、わたしはまだ生まれていません。
その5年後にこの世に生をうけました。
わたしは今年の秋で51歳になります。
ダライ・ラマ14世猊下は今年の7月6日に80歳になられました。
今もお元気で世界中を周って愛と慈悲を説いておられます。
便利な時代になっても、今もチベット民族の精神的指導者として慕われております。

うちのチベタンターコイズは、すべてネパールで探し集めたものです。
募金か寄付の気持ちで、何年もかけて少しずつ少しずつね。
そんなチベタンターコイズをアクセサリーに製作しています。
ラブ&ピース、ラブ&コンパッション、ちょっと感じていただけたら幸いです。

古い石やビーズは、ボロボロだったりバラバラです。
それらを丁寧にみがいて、もう一度アクセサリーに生まれ変わります。
そして時を超えて、今、みなさまにおとどけします。
よみがえる。そう、よみがえるんですね。
天然石もそうです。
採掘されて磨かれ削られ、アクセサリーによみがえる。
なんか、イイね〜素敵ね!

「石は浄化しないんですか?」
たまに聞かれます。
何を以って浄化というのかわかりませんが、パワーストーン的な浄化ならわたしはしません。
浄化しなくちゃいけないような石は買い付けませんし、探し集めません。
たまに水洗いすることはありますが、それはいつも身につけているからです。
リメイクしたり修理したりしながら大事にします。
アンティークやオールドの石をセージで燻したり、水に浸けたり、日光に当てたりするのは、石のお肌にとても良くないことです。
たぶん他の天然石にとっても好ましくないかもしれません。
石は鉱物で、すべて化学式に表わせます。
化学反応で水や塩に弱い性質もあります。
日光で色が薄くなったりすることもあります。
鉱物は地下を採掘しなければ表れません。
植物のようにお日さまを浴びてすくすく育つものではないから紫外線や赤外線に弱い性質もあります。
ハーブの煙を当てるのも、石の表面に煤(すす)をつけるようなものです。
浄化は石にとっては迷惑な話のように思うのですが、浄化行為はそれを行う人の気持ちのためにやっているんだなぁ〜と思います。
それでスッキリするならどうぞやりなはれ、と思います。
きれいな清流や滝を見ると、わたしもヒマラヤ水晶のブレスレットを洗いますよ。^^;
キレイになる気がするもんね〜
満月がキレイだったりすると「エネルギーチャージ」とか言って月光を当てたりもしますもん。(笑)
・・・おいおい、浄化してんじゃん!
いえいえ、わたしは浄化じゃないの。
だって石にパワーを求めてないから。
きれいにして身につけたいだけなんだもん。だもん。だもん。。。

はは、では ごきげんよう。