〜アジアの風にのって 素朴なぬくもり おとどけします〜

2016年2月7日日曜日

アンティーク日和〜チベタン編 その1

どうもです。ガネーシャ店長です。
マニアック定義編の写真のHさんは、リメイクのご相談でした。

亀甲珠はオールド&アンティークストーンの中では、
【Small Black Longgevity beads(黒白長寿珠)】と云います。
この石を狙って現地入りした時は「カメ、カメ」と呪文のように唱えながら探します。
ガネーシャ店内では「亀甲珠」と呼んでいます。

ネックレスを不注意で落としてしまったら、その亀甲珠が少し欠けてしまったそうです。
あぁ、、、なんということでしょう。。。。(TдT)
欠けてしまったのはとっても残念ですが、だからと言って手放したくなったわけではないそうです。
それ、正解!
アンティークビーズ業界では、欠けているものでも価値があるんです。
歴年の重みといいますか、その風合いに形の完璧さだけじゃない価値があるんです。
特に、黒白珠、亀甲珠、薬師珠、dzi、chung dzi、phum dziの類は欠けることにも意味があり、ざっくり言えば「厄落とし」的に捉える見方もあります。
これらの珠たちを装身具としてきた民族の多くはなにかしらの信仰心がある地域の民族です。
ボン教だったり、チベット密教だったり、自然崇拝やヒンズー教やゾロアスター教の影響もあったりします。
それらの信仰心の厚い人たちにとって、欠けたり割れたり分けたりするのは「執着からの解放」を意味するところもあります。
完成形を求めるのも、こうでなくてはならないと決めつけてしまうのも、一種の執着です。
これは自分だけのモノとするのも一種の執着です。
執着も上手にコントロールすれば良いエネルギーに変えることも出来ます。
変えたあとは、変わったのだからいつまでもそこに(その次元に時点に)囚われず手放すことも必要です。
悲しみや怒りや悔しさや妬みなどネガティブな感情の執着もいけませんが、成功や栄誉や名誉や権力への執着もいけません。
何千年も前の人々も地球のどこかで、今と同じような感情を持って暮らしていたんだと思います。
人間の心の有り様はそんなに大きく変わるものではないようです。
昨今はいろんな人がいろんな視点や切り口で、愛や平和や癒やしや許しを教えてくれますが、それは今にはじまったことではない永遠の命題で、人間の業や性に対する心の大きさ深さが試されているに過ぎないのかもしれませんね。

・・・などという話から、またアンティーク談義に花が咲きます。

Hさんのアクセサリーを見て懐かしさで胸アツになってしまいました。
撮影とアップの了解を得ましたので、素敵なコレクションの一部をご紹介します。
※写真はクリックすると大きく見えます。

最初は全部ひと粒ひと粒から...
ひとつずつ増やしては
アクセサリーに変えて身に着けて...
何度もリメイクしながら馴染んできたアンティークたち。

・ネックレス
【チベタンターコイズ】【チベタンコーラル】
【チベタンアンバー】【亀甲珠】【トクチャ】
オールドチベタン揃いですね!
金パーツも古いビーズです。
そしてお気に入りのルチルクォーツも...
針の入り方がとっても上品です。

・ネックレス
仏教の五色からのオマージュネックレス
白いのはシェル【法螺貝】
縞模様は【薬師珠】
チベタンターコイズも素敵ですね!

・ブレスレット
【薬師珠】と【チベタンコーラル】
この大きさでこのクオリティは凄すぎですね!
留め具はボタン変わりにターコイズ
青く透けるのは【カレンビーズ】

Hさん、ご協力ありがとうございます。

ためいきが出るほど、色艶もよく、今ではなかなか探すのも難しい逸品ばかりです。
ずべてガネーシャでお買い上げいただいた古い子たちです。
大事にしていただいて感謝感激雨霰ですよ!
うれしいかぎりです。
誠にありがとうございます。m(__)m

Hさんも初代からのお付き合いです。
石の話から神社仏閣の話、今の状況の話と、どんどん広がっていきます。
関係ないようですが、人の世のことはどこかで総べてが繋がっているものですよ。
アジアの素敵なモノと文化とラブ&ピース。
今生、人として生きること、三昧に生きることを楽しむためのエッセンスもね。
癒し処ガネーシャと呼ばれる所以かもしれませんね。

帰り際に「またお店が出来てよかったわぁ。こういうお店ってあんまりないからね。また良いもの見せてくださいね。」とこれまたうれしいお言葉をいただきました。
こちらこそ、お越しいただきましてありがとうございます。
またお時間ございましたら、いつでも遊びに来てくださいね〜♬
マッタリゆっくりマニアックなお話しましょうね。^m^

では、その1はこのへんで。
ひとまず、ごきげんよう。