〜アジアの風にのって 素朴なぬくもり おとどけします〜

2015年12月3日木曜日

藍染めと手織りの村〜サコンナコン

こんにちは。ママ@ガネーシャです。
昨夜から降った雨がやんで青空が見えてきたと思ったら雲が広がる西三河です。
風がつよ〜い。。。そして冷えるねぇ。。。
昨日は暖かかったのにまた寒さがやってくる。
12月だもんね、寒くて当たり前っすね。

そうそう、寒いときは巻きものあるとあったかいだよ〜♡
※画像はクリックすると大きく見えますだよ。

今日のワシは右上のパンツと貫頭衣で出勤したよ。
貫頭衣はチェンマイ近郊の村の手織り藍染め布です。
今日はTシャツだけど、タートルネックの上にもパサッと重ねるだけで、ちょっとこだわりのマダム感が漂う上品な貫頭衣です。
こちらの貫頭衣、まだ在庫あります。
気になる方はご来店またはお問い合わせくださいませ。

藍染め繋がりでサコンナコンの巻きものをご紹介いたすでござるよ。
その前に・・・
サコンナコンってどこやねん?
地図をご覧ください。
オレンジ色のところがサコンナコンです。
出展サイトはコチラ

タイの東北地方はイサーンと呼ばれます。
範囲でいうと、地図上のナコーンラーチャシーマーを通るように縦線入れて、その右側をイサーン地方というんです。
タイは南北に長いですから、バンコクを起点に見れば確かに東北部になりますね。
ちなみに古都チェンマイは北部です。
サコンナコンはイサーンの中でもとてもラオスに近い地方です。

タイ国内で「サコンナコン」と言えば、知らない人がいないくらい有名な特産品があります。
それが藍染め手織り布。
オーガニックという言葉や認定基準が作られる前から当たり前のように綿畑で綿花を作り、糸を紡ぎ、自生する天然藍で糸を染め、マットミーと呼ばれる絣(イカット)を織るのは、村の人々の自然な営みです。
11月8日から三泊四日でお世話になったサコンナコン。
村のグループの代表のお宅にホームスティして「染織の今」を体験してきました。
こちらの代表のお母さんは、女王様から何度も勲章を授かるほどの藍染め名人です。
そして、村の特産品を認知してもらうグループ共同体の活動を創始した事でも表彰と勲章をいただいてる方です。
ほんとはめっちゃスゴイ方なのに「メーでいいよ。イコ。」と、到着したその瞬間から家族の一員として扱ってくれました。
メーは、タイ語で母さん。
イコは、ワシのことです。
なんでイコかと言うとね、AIKO(アイコ)という名前は最初から母音がa(ア)・i(イ)と繋がります。
これがタイ人にとってはめちゃ発音しにくくて読みにくいんです。
だからAは省略で、IKO(イコ)。
IKKOさんとちょっとかぶった感がありますが、サコンナコンでは目上の人にはイコと呼ばれてました。
年下からは「ピー ハク」。
ハクじゃなくてほんとはラク、愛子の愛はタイ語でラクと言います。
なんだけど、東北弁だとハクとなまるんです。
ピーは目上の人を呼ぶときにつけます。
「メーでいいよって、居酒屋じゃあるまいし「かあさん」でいいの?」と思いましたが、「了解!クン メー!よろしくお願いします。」と、ワシも家族のようにクンをつけて「お母さん」と呼んでいました。
クン メーは染織の知識だけじゃなく、村の生活を体験体感することで「サコンナコンの藍染め手織り」が、どういう環境で生まれ育まれているかということを知ってほしかったんだと思います。
サコンナコンの暮らしは本当に素朴でシンプルで、だけど生きている強さと深さがジンジンと伝わる毎日でした。

農薬を使わない食材から、三食手づくりのごはんを家族みんなでいただき、生ごみは極力出さないように工夫して料理も作ります。
生ごみは溜池にいる魚のエサにしたり、たい肥を作ります。
水は水道からジャージャー流すのではなく、桶に溜めてその都度すくって大事に使います。
トイレも紙は使いません。
ごみも水も生活から排出されるすべては環境に影響を与えます。
お世話になった時は稲刈りの時季でした。
村は総出で稲刈りをします。
もちろん手で刈ります。
広大な農地なので、手分けして毎日どこかの田んぼで稲を刈っていました。
稲刈りが終わった田んぼは、少し休ませて生ごみと鶏糞や牛糞から作ったたい肥を混ぜ、綿の種を蒔きます。
蒔いたあとは収穫まで放おっておくの。
人間は放おっておいても、環境は放おっておかないから大丈夫。
綿花を収穫したあと、今度は藍の出番だそうです。
三毛作するんだねぇ〜!(@@)

村全体が今でも便利なモノに流されず無駄のないシンプルな生活をしている理由は、オーガニックコットンの為かと思っていましたが、そんな取ってつけたような理由は要らないんです。
だって、それが一番そこに暮らす人と生き物と植物と環境に合っているからそうして暮らしているだけなんです。
水もごみも魚も野菜も虫もカエルもニワトリも牛も豚も稲も綿も藍も人も、すべてがひとつの円で結ばれて循環しているんだなぁ〜って、ほんとに心地よい営みの中で、朝が来て活動して日暮れて休む自然の流れがすぐそこにありました。

サコンナコンの布は、こういう環境で産まれているんだねぇ〜と、営みの愛おしさを感じました。
環境とかさ、循環とかさ、自然とかさ、調和とかさ、オーガニックとかさ、手仕事とかさ、文字にするとなんだか格好ばかりのファッション的で別物に見えちゃうなって、ワシはずーっと思ってたの。

実際体験してみんと、ホントのところはわからんし伝えれんもんね。
だから行ってみたの、サコンナコン。手仕事を大切に受け継いで、育んで、伝えて、残していく。
今の時代、それが一番むずかしいことよ。
どこかで生産主義や儲け主義に走っちゃうと手仕事は失くなる。
心の豊かさが欠けても失くなっていく。
しっかりとした価値観と技術技工や村の暮らしに誇りがないと生まれない。何が大切で、何が無駄なのか、何を残して、何を伝えていくのか、素朴な生活が素朴なぬくもりの原点なんだと再認識したサコンナコンでした。
また行かなくちゃ。
染織のこともっと知りたいし。
「イコの家だからいつでも帰ってきなさい。」とクン メーも家族も出会った人たちみんなが言ってくれた。
深く深く感謝申し上げますだよ。(*^^*)

みんなで食べるごはんはおいしい♡


さて、到着してすぐに始まった作業は・・・
なんとスカーフ・ストール200枚洗い!!(@_@;)

到着したその日から毎日出来上がった布を洗って干すという作業を仰せつかりました。
ま、ド素人の日本人がいきなり染めも織りも出来るわけないし、体験ワークショップじゃないしね。
まずは布をさわって覚えるところからと言えば聞こえがいいですが、織り上がった布やスカートやパンツやスカーフなどに仕上げたものもすべて手洗いして検品となるんです。
そう、手洗い・・・洗濯機がないわけじゃないけど、手織物も染物もすべて手洗いして商品になるんです。
こだわりというより、ずーっとそうしていたし、そうするのが一番自然なことだから、だと思います。
初日はスカーフ200枚、次の日はタイの巻きスカートになる2mの布8枚とスカーフ(ストール)40枚、次の日は2m、6m、8mと織り上がったお宅へ受け取りに回り洗って干すと、だんだんとレベルアップはしていきましただよ。(笑)



嫁ホアちゃんと一緒に洗いましたよ〜^^;


干したがねぇ〜^^;


干したあとは検品してアイロンかけて
丁寧に一枚ずつ包装しますだよ。

???
あ、もしかしたら見つけちゃったかな?(^^ゞ

巻きものをご紹介する前にサコンナコンの説明が長くなってしまった。。。^^;
つづいては、やっと巻きもののご紹介です。
明日になっちゃうけど、お楽しみに〜♬
では、今日はこれにて。
ごきげんよう。