みなさま、ウィークエンドはいかがお過ごしですか？
今日は商品のことでも愛しのアメイジング・タイランドのことでもなく、日々徒然の中で大事にしていることをちょこっと書きます。
雨が降りそうで降らない土曜日、ばあちゃん(義母)の誕生日が近いので、美味しいものでも食べませうとちょっくらお出かけした。
お誕生日祝いがこれでよいのか？
お非時か年忌の料理にも見えて普通なら縁起わるくね？
疑問符がいっぱい立っちゃいそうですが「精進料理を食す」のは共通の嗜好で、カフェでランチをするが如く寺で精進料理をいただくのも極々自然な流れではある。
今回お世話になったのは奥山半僧坊で有名な方広寺さん。
http://www.houkouji.or.jp
いつもは上の駐車場を利用してショートカットするのですが、初めて山門前に車を置いて深い緑に包まれた参道を歩きました。
森林浴ですね〜(^^)
ワシはコットンリネンのトップと藍染めのサロンスカート。
自然の中で天然素材のお洋服はまた特別気持ちのよいものですね。(^^ゞ
少し歩くと赤い鳥居をくぐります。
小さな石像の羅漢さんもいっぱいあって、サワガニ、トカゲ、カエル、蝶々、イトトンボも見た。
屋外の自然の中は久しぶりだけど、やっぱいいねぇ〜(^^)
山の中の独特な空気と湿気。
ワシは光合成はしないけど細胞がよろこんでる。
酸素と水が沁みわたる。
...浄化だわね。
知らず知らずのうちに、
いやいや、この歳になるとすでに確信犯に近い。
わかっていながら世俗の垢にまみれている。
生きてくって、人や物事とつながってること。
清いだけではすまされないこともある。
垢を力に変えられる人もいるけどワシは無理やね。
垢にまみれちゃったら、たまには清めて心を立て直さないと押しつぶされそうになる質かもしれない。
清め浄められながら緑の中を歩いて
赤い橋を渡ると方広寺に到着。
予約した時間まで寺の中を拝観。
手入れの行き届いたお寺の中には国重要文化財の釈迦三尊像や寺宝も見られますが、なにより素敵なのは木組みの美しい建物。
拝観料400円でも安いんじゃないの〜と思えちゃうね。
時間がきたらお坊さんが食事の場所までご案内してくれる。
そして、今日の献立と食事の作法も教えてくれる。
食事五観を唱和して「いただきます」
今日は本膳だけいただきましたが、ほんとにもうお腹いっぱいになるから不思議。(^_^;)
蓋をあけたら白いごはんとお味噌汁
思いの外、味がしみててほんとにおいしい。
うなぎがね、うなぎなんだよねっ!! (・∀・)
で、本物のうなぎもいいけど、これも相当おいしいよ。
精進料理は工夫がいっぱい！作れたらいいなぁ。。。
ベジタリアンていうか、究極のビーガンちゃうか？と日本人の食に対する繊細さに脱帽。
季節が変わればメニューも変わるらしい。
「今度は秋に来ようね♪」
「あそこのお寺も行ってみようね♪」
帰り道に次回と次々回の約束をする。
できれば来年の誕生日より前に叶えたいものだ。
同じ敷地の中に奥山の権現さまも祀られている。神様の社があっても、ごく自然に手を合わせる。
社の前に小さな池があって、白い睡蓮が咲いていた。
プンダリーカじゃ〜ん！(^^)
プンダリーカは清浄な白蓮華のこと。
インド系のもう少し花弁がふっくらした白いハスだと思うけど、ここに咲く白い睡蓮もまさにプンダリーカやね。
蓮華は濁った泥沼に根をはわせ、その濁りに染まることなく美しい花を咲かせる。
濁った泥沼は人の世と同じ。
人の世に生を受け、世俗にまみれても、行い正しく美しくあらねばね。
濁った泥沼は心の中と同じ。
さまざまな思いが交錯するけど、行い正しく美しくあらねばの。
ワシは坊さんじゃないし修行もしてないので正しくないかもしれんけど、蓮華は仏教ではそういう意味を持つらしい。
蓮華の中でも白蓮華は最も美しく清浄であることにたとえられる。
プンダリーカはサンスクリット語、でも漢字にすると分陀利華と書くそうね。
プンダリーカ、プンダリーカ、清く正しく美しく・・・自分に言い聞かせる。
今年の梅雨入りはチェンマイにいた。
気づけば紫陽花も盛りを過ぎようとしている。
四季のある日本に生まれたのだから、花鳥風月は愛でんといかん。
日本の自然は、ほんとうに美しい。
大切に守り継がにゃいかん。
日本人がそれを大事にすることは必ず世界平和につながると、わたしは信じている。
その根拠は？と問われたら、「一度日本を離れて暮らしてみろや。」と言うてやるよ。
こんなに美しい国、風雅な感性を持った国、そうそうお目にかかれるもんじゃない。
いろんな意味で精進せねばいけないね。
欧米化的発想や大陸的発想で物事を決めることは無理があるんだよ、安倍さん。
それは理屈抜きにこの国の国土が全身全霊でそう言うてるやん。
花がそう言うてる。
木々がそう言うてる。
実る作物がそう言うてる。
風がそう言うてる。
海が山が川がそう言うてる。
この国土で育った善良な国民も言うてるやないの。
きっと八百万の神々もそう言うてはるよ。
では、ごきげんよう。
