〜アジアの風にのって 素朴なぬくもり おとどけします〜

2016年5月13日金曜日

ガネーシャよりの使者、任務遂行中なり。

こんにちは。ガネーシャです。
うちの家のまわりに今年もドクダミが咲いてます。
別に育てているわけじゃないのに、毎年地下に根をはるようです。
草取りするとめちゃめちゃニオイますよ、ドクダミ臭。
でもね、花は可愛いのよね〜
あぁ、初夏ですね。


今日の深夜便でバンコクへ向かったパパ@ガネーシャは、無事到着して乗り継ぎのため6時間半空港で過ごしているようです。
自称トランジットの女王(笑)からのアドバイスどおり、空いてる時はベンチで体を横にする。
ラウンジは2時間制限があるのでボーディングゲートより遠くから攻めてハシゴする。
空港は広いけど6時間なら2箇所はいけるな。。。^^;
くれぐれも乗り遅れることのないように・・・ですね。

わたしも行きたいのは山々ですが、今年は町内会の班長なのでこの時季は村の行事がいろいろあるんですわ...(汗)
集金でしょ、一斉清掃でしょ、草取りでしょ、、、
一斉清掃は当初の予定から一週間ズレて、そんでもって雨天だったら翌週送りとなるわけで、、、まぁ仕方ないわね、今年はそんなこんなで留守番組のママです。(~_~;)


さて、パパの今日の目的地はネパール、カトマンズ。
1週間ほど滞在の予定です。
わたしたちはバンコクから国内移動も多いのでタイ航空をよく利用しますが、アクセスとコスパだけじゃない理由もあります。
タイ航空はずいぶん前からエコノミークラスでもマイルグレードが低くても預ける荷物が30kgまでOKなのよね。
本当ならスマートに身軽で出発できるはずのパパですが、今回は預ける荷物の限界まで運んでもらうことにしました。



何を運ぶの?

何にしようかといろいろ考えていました。
村の子どもたちにお菓子や学用品にしようかな〜♪^m^
そろそろ買い出しに行って用意しなくちゃと思っていた頃、ネパールの息子からメッセージが届く。
「ママこっちに来る?来るなら衣服を持ってきてほしい。」
?????
どういうことだろうね?
「ママは行けないけどパパが行くよ。何か必要なものがあるのかしら?」
それは熊本の地震からしばらくしての4月の頃でした。

熊本も大きな地震がありましたが、昨年の4月25日、ネパールでも信じられないくらいの大きな地震と災害が起こりました。
日本のような先進国でも、災害があると情報は交錯し、人命救助も被災者の保護も大変です。
そしてその後の復興にも時間とお金とさまざまなエネルギーが必要となります。
何か災難が起これば、それはどのこ国でもどこの国の人たちにも同じことです。
経済と社会事情が日本とはひどく異なるネパールでは、まだまだ復興の兆しのない場所も援助の届かない人々もたくさんいます。
昨年の秋、カトマンズで見た光景は、まだまだわたしの胸の中でチクチクしています。
地震から半年過ぎ、やっと憲法も制定したのに、インドの経済制裁でガソリンとガスとその他の物資の供給ラインを絶たれていました。
やっと落ち着いて今から復興だ!って時に、それはそれは酷い状態でした。
ネパールの人たちは「地震直後の時より深刻な問題だ。」と口々にぼやいていました。

何か出来ることはないかしら?
きれい事じゃなくて何か本当に必要なモノが必要な人に届く方法はないかしら?

日本では考えられないかもしれませんが、援助の物資を送っても届くまでに時間がかかるんです。
荷物を送ることはできても、現地には郵便や宅配のサービスはありません。
いつ届くかわからない荷物の到着を伺い、到着したら荷受に自分で行かねばなりません。
物資は全開封されて中はチェックされます。
たとえ古着でも古靴でも信じられない税金をかけられ、払わなければ受け取れません。
中の物によっては難癖つけられて受け取れなかったり、高い税金を払わなければ引き渡してくれないこともあります。
ならばお金を送ればいいじゃん!
ほんとうにそう思いますか?
お金を送っても買える物資がそこには無いんですよ。
たぶん、ネパールだけじゃないと思う。
アジアやアフリカでは、日本の常識も思いやりも通用しないシステムが残っています。
だからママとパパは自分で運ぶんです。
観光でもってるような国ですから、とにかく行って少しでもいいからお金を落としてくることが一番効果があると思うからです。
余談になりますが、熊本の地震でも近隣の観光地は「支援の気持ちがあるなら観光に来てください。」と言ってましたね。
わたしは本当にそのとおりだと思います。
優しさや思いやりで寄付しても無駄になってしまうこともあるんです。
熊本の時も荷さばき出来ずに放置されていた支援物資に胸が痛くなりました。
ならばボランティアで駆けつければいい?
心身ともによほど訓練されたボランティアのプロでなければ、災害時に指揮する組織機構がない日本では一般人にはむずかしいのも現実です。
いろいろな団体が寄付を募り、お金を集めます。
あまりイジワルなことは言いたくないけれど、集めたからには寄付した人の善意が確実に届くような活動をしていただきたい!!!と切に願います。

逸れちゃったね、すんません。。。
これはネパールの場合に焦点を合わせます。
わたしのネパールの息子は山岳ガイドのシェルパと一緒に山の方へ行きます。
わずかばかりですが、学用品を預けると村まで届けてくれます。
昨年の秋、震源地に近い山の村で、学校と子どもたちの宿舎が壊れてしまったと聞きました。


山の方では学校のある村は少ない。
学校がない村では
「親に理解がある」子どもは
家族と離れて共同宿舎で暮らすのもめずらしくない。
子どもたちの暮らしを支えるのは村人の慈悲と
外国からの善意ある人たちの行動。


さすがのユニセフも力を貸してくれたが、
半年以上経ってもなかなか復興が進まない様子の2枚は2015年秋の写真。



そしてこちらは先月の写真。2016年4月です。

まだまだ先は長い。


首都から離れた山の村には大きな機械や工具を入れることもむずかしいので、すべてが手作業の人海戦術でしか方法がない。
少しずつだけど、大人が子どもたちの為に頑張っている。

「日本が大変な時期にごめんなさい・・・ママこっちに来る?来るなら衣服を持ってきてほしい。」というメッセージと共に送られてきた写真です。

ワシ、自分を恥じたよ。
お菓子や学用品を配ったところで、家もないし学校もないじゃん。。。(TдT)
ということで、パパに任務を授けたのよ。

 古着を運んでください。m(__)m 
 お願いします。m(__)m

    オッケ〜!(*^^)v

軽いパパで良かったわ〜^^;


でも、どんな衣服がよいのやら?
メンズ?レディース?チルドレン?

日本でもそうだと思うけど山の天気は夏でも朝晩は涼しい。
これから虫も出てくるし雨季になるし、雨に濡れて健康を損ねたりしたらまた大変よ。
出来れば防寒になるようなものが良いというので、家中を探す。
大人用だが子どもたちが着なくなったダウンやジャンパー、ジャージとか、息子の高校の制服(ブレザー・シャツ・ズボン)とか、洗って干して圧縮袋に詰める。
ばあちゃんに声をかけたら、着ようと思ったけど着てない服があるから持ってってと協力してくれた。

パパが運べる容量にも限界があるが、まだもう少しイケそうなので、ご来店のお子さんのいるお客さまに声をかけてみたら快く協力してくれた。
Tさんファミリー、ありがとうございます。m(__)m


「それなら言ってよ〜!うちにも古着あるよ〜!!」の方もいらっしゃると思います。
「集めようか?持ってこようか?」店頭でもそう仰っていただけるお客さまもありました。
みなさん、ありがとうございます。m(__)m
でも、運べるだけしか運べないのです。
今回はパパひとりで頑張って運んでくれます。
ネパールの事情を説明したら、「ほいじゃ、ガネーシャで救援ツアー計画してよ!!」という明るい意見もありました。
ネパールまで、自費で行ってくれる方がいたら本気で計画したいです。
ネパールまでカトマンズだけの滞在で3泊5日(機中泊2回だよ)が一番最短です。
料金は行く時期にもよりますが、お一人様20万円ほど余裕があれば可能だと思います。
わたしの店のお客さまは、みなさん一般の人です。
仕事や家族があると、その3泊5日も20万円もホイっと出せるものじゃない。
「だったら2〜3年計画で積立しよう!」
そんな明るい希望を垣間見る@ganesha.店頭です。

「知らんかったがね〜言ってくれんとぉ〜みずくさい!」
ごめんね。
別にシークレットでもないんだけど、ワシんとこはこういうコト大々的に謳わんのはもうみなさんご存知のことと思います。
気持ちがあれば自分で考えてやりん、って基本的に思うの。
でも、その方法がわからんかったり、せっかくの善意が水の泡になったりするのは残念なことだとも思いました。

=小さなコトしか出来んけど確実に届くことをさせてほしい=
わたしたちと同じ気持のお客さまに恵まれて、ガネーシャのパパもママもたいへんうれしく思います。

でも、SNS系での呼びかけはしません。
何度も行ってる支援事情も今回初めてブログにしました。
もし、お気持ちがあったら@ganesha.へご連絡くださいませ。m(__)m

パパの飛行機がカトマンズに到着するのは、日本時間でだいたい午後4時過ぎ。
それからVISAを取ってイミグレーション通ってバゲッジで荷物を受け取る。
きっと混雑してるだろうから午後5時くらいになっちゃうかもね。
出発前に大使館からメールがきたの。
「王政復興を求めるグループは5月12日からネパール国内でバンダを行う予定です。危険ですからくれぐれも近寄らないように気をつけてください。」とのこと。。。
バンダって何だ?
バンダっていうのは民衆を巻き込んだストライキやデモ行動。
王政が嫌なグループ(マオイスト)がバンダを起こして共和国にしたのよ、ネパール。
過激なテロ活動もやって命を奪われた人もいましたね。
でも、マオイストでも皆が望む平等は作れなんだ。
まぁね、「無理だろ、それ、、、だってマオでしょ?」って思うけどね。
よそもんが口出しすることじゃないので、ネパールの人たちの賢明な判断を期待します。

ナマステ!
シャンティ!
オンマ二ペメムフ!

パパの旅の無事とみなさんの幸せを願って。。。^m^
留守番のガネーシャ店長(ママ)でした。
パパ不在ですが、@ganesha.は通常どおりオープンしています。
遊びに来てくださいね〜♡
ごきげんよう。