〜アジアの風にのって 素朴なぬくもり おとどけします〜

2015年11月27日金曜日

2way Bag~大人仕様のカレン布&レザー

こんにちは。
末端の冷えが気になるガネーシャ店長です。
PC打つと指先つめたくなりますねぇ。。。
椅子と腿の間にたびたび手を入れて温めながら打っとります。
(きゃ〜お恥ずかすぃ〜)
そろそろホッカイロの出番かな?
冬の訪れを感じますね。
おほほのほ。^^;

寒くなると目にもぬくもりのあるものがよく映ります。
濃紺の藍染めや生成りのヘンプにロウケツを施した柄いきやちくちく針を刺した刺繍が気になったり、少数民族の手仕事は特に気持ちが向きます。
中でも、色鮮やかな糸でビッシリと織り込んだカレン族の布は、その色使いと構成と技巧にもう本当にうっとり♡します。
そんなカレン族のカレン布とレザー(本革)で、しっかり縫製仕上げのバッグを2種類ご紹介します。

まずはこちらからね。
※以下画像をクリックすると大きく見えますよ


2way Bag~大人仕様のカレン布&レザー♬


ショルダーバッグ?
そう、ショルダーバッグです。
でも技ありなんです。(詳細はのちほどね)

back(後ろ)はどうなってるの?
こうなってます。
back(後ろ)はシンプルなカレン布です。



前(front)は織り地が素晴らしい
左がA(backは青)/ 右がB(backは墨黒)

それぞれ肩にかけてみました。
大きすぎず小さすぎず使いやすいサイズです。


ベルトはレザーと布張りです。
長さ調節が出来ますよ。
そう、長さ調節出来るから・・・
back側の上にもベルト通しの金具があります。
ベルトを長くして三点通せば
背中に背負えるリュックになります。
この柄でリュリュリュリュックサック〜♬
大人の可愛さ倍増ですね。(*^^*)

(中の写真)
ポケットもいっぱいあるんです!
backにひとつ、frontに高さ違いでふたつ、レザーの取手がついたファスナーポケットです。
本体入れ口も同じ仕様でファスナー付きです。
中を見ると...
front側には、サッと出し入れ出来る入れ口がふたつ。
back側にはファスナー付きでひとつ。
ゴチャゴチャしなくて使いやすさも◎ですね!

こちらのカレン布、アンティークほどではないですが少しだけオールド(used)です。
それがまた、味わい深いぬくもりを醸し出しています。
アジア服はもちろんですが、シックなお洋服でもカジュアルなスタイルでも、素敵にマッチングしますよ。
季節を問わず愛しんであげたい逸品ですね♡
こちらも@ganesha.にて絶賛販売中。
どうぞご来店くださいませ。
詳細が知りたい、お取り置きしといて、などのお問い合わせもお気軽にどうぞです。^^;


興味のある方はもうお気づきかしら。
そうなんです、コレ、カレン族の貫頭衣をそのまま使っているんです!
え?貫頭衣って何なん?
読んで字の如く「頭を貫く衣」で、織り上げた布を二枚合わせて脇を縫い、前後同じようにV字にカットして頭を通します。
民族衣装のトップスですね。
カレン族の女性は結婚前は貫頭衣を長くしたワンピースを着ますよ。
既婚女性は短めのトップスにスカートを合わせるの。
スカートもかなりな洒落乙ですよ〜
カレン族は主にスゴウ・カレン族、ポー・カレン族、イエロー・カレン族と三部族に分けられますが、この布はポー・カレン族の織り布と思われるよ。
ポー・カレン族はカレン族の中でも一番装飾を好みます。
織り布もカラフルで、銀のアクセサリーもガッツリしています。(^o^)
でも、「しています。」というより、「していました。」と言う方が現状に近いかもしれない。
民族衣装をそのまま着用している民族も少なくなっています。
若い世代はTシャツとジーンズでタイ人と同じように生活しています。
ひと昔前のような差別も少なくなってきましたが、やはり住んでいる地域の貧しさは残っています。
民族衣装を着なくなると、染織でも刺繍でも銀細工でもその技巧技法が途絶えます。
日本の着物と同じような道を辿っていくのでしょうね。
でも、着物もそうですが、素晴らしいモノは素晴らしいのです。
日常で着物を着なくても、セレモニーやお出かけの時に着たり、趣味で集めたり、古い着物や端布でリメイクを楽しんだり、着物に携わる作家さんは益々の腕で私達を美しい世界へいざなってくれますよね。
いま、少数民族の古布は着物と同じようにオールドやアンティークの価値がどんどん上がっているのも確かです。
古いものだけに頼らず、こうしてバッグや衣服にすれば新しく布を織る仕事になります。
仕事になれば収入も得ることが出来ます。
仕事になれば技工を後の世代にも残していくことが出来ます。
失われていくモノの中から残していきたい素敵なモノ。
モノは物品に形を変えますが、彼らが持っている技術技工と先祖から受け継がれたアイデンティティという"モノ"を、尊重して慈しんで大切に残してほしいとワシは切に願うよ。
目に見える差別から目に見えない差別と隣合わせの少数民族たちも、遠い過去の失われた時代の人ではなく、21世紀の今を一緒に生きている仲間だもんね。
それぞれがそれぞれを理解しあって、良さを認め合って、素敵なモノたちが物という形に作られ求められるのも、これからのひとつのトレードになると思うの。
価値観と技術の共有(シェアリング)は、きっと心も豊かになると思う。
近い将来、きっとそういう価値観もマイノリティじゃなくなると思う。
フェアトレードという枠の中では先進国と後進国の両者が存在して成り立つけど、そういう仕切りを取っ払って、「良いモノは良い」という価値観を持たなければ、世界中がファストファッションになってしまうよ。
アジア屋を営んで常々感じるのは、便利な豊かさと心の豊かさの反比例かもしれないね。
そこそこ年齢を重ねた大人だからこそ、真面目に良い物を知ってほしいと願うママ@ガネーシャです。

では、ひとまずこのへんで。
ごきげんようだよ〜(^^ゞ